寄宿学校のジュリエット最新【83話】ネタバレと感想!玲音の過去編!
今回は寄宿学校のジュリエット第83話「露壬雄と玲音と秘密U」のネタバレと感想を書かせていただきます。よろしくおねがいします。
前回、寄宿学校のジュリエット【82話】までのあらすじを簡単に説明すると演説会が終わった翌日、犬塚はばったり割烹着姿の玲音と出くわします。
彼女は従兄弟の女の子の誕生日パーティを祝うという事でもう1人の従兄弟と準備をしていましが逃げ出してしまい、そこにたまたま通りかかった露壬雄が巻き込まれる形で玲音を助ける事になります。
誕生日会も終わり、2人で話す事に。前回の演説で話した意図を知りたかったそうです。結果的に意見の相違で玲音は露壬雄を敵とみなされてしまいます。
徹底的に白猫を敵意する玲音。それには彼女の出生が関係していました。なんと、彼女は東和とウェストから生まれたハーフなのでした。
玲音というキャラクターが徐々に浮き彫りにされていった前回。今回はどんなお話になっているのでしょうか?
早速、寄宿学校のジュリエット最新【83話】ネタバレと感想に移ります。
.玲音の過去が登場
いがみ合いをなくすと話した露壬雄に嫌悪感を抱く玲音。その理想が必ずしも幸せを呼ぶとは限らないと持論を呟きます。「友和は不幸を生む」と玲音の過去が始まります。
人形遊びをしていた玲音を呼ぶ玲音の母親。今日は外に出るから準備しようと玲音を抱きながら話します。
玲音の母親はキャリアウーマンみたいな感じで確かに外人ぽい雰囲気なので、作中ではウェスト人のような出で立ちです。髪の色もペルシアとも露壬雄とも違い赤色です。
玲音の幼少期もビックリします。髪の毛が母親と同じ赤色なのです。そこで最初のページに戻ります。
現在の玲音が机を叩いて怒っている時、手元に黒染めが置かれているのです。つまり、玲音は元々赤髪で黒髪に染めている事になります。
東和での片田舎で暮らしている玲音たちはそれでもバレてはいけないと帽子を被ったりなどして隠していました。さらに甲斐と久里の話も出てきます。
甲斐と久里は玲音の弟の子供で、玲音の父親の手元に数珠らしきものとうちで引き取る事になったという言葉から察するに両親とも死別してしまった可能性があります。
そんな環境で育った玲音は外に興味を持ち始め、親の反対を説得してダリア学園に編入します。髪を黒に染めて地味な格好で目立たないようにしていました。
学園での生活は楽しく、刺激的でしたが白猫と黒犬が争っているのを知り自分がハーフだとバレてはいけないと強く思うようになった反面、二国が仲良くなれば悩まなくて済むとも思います。
この頃がちょうど露壬雄とつるんでいた時期なのではないでしょうか?
もうちょっとそこらへんの話が欲しかったですが今回の本筋とずれてしまうのでまた次回、過去の話を見てみたいです。
しかし、玲音にもまだ友和を願う気持ちはあったようで何が彼女をあそこまで駆り立てたんだろう?と読んでいるうちに思いました。
寮の話をして楽しく団欒する玲音一家。ここで事件が起きます。
玲音、運命の日
中等部を卒業したある日、家に帰った玲音を待ち構えていたのは強引に連れていかれそうになる母親と見たこともないウェスト人の老夫婦。
そうです。玲音の母親と父親が玲音の母を連れて行こうとしていたのです。
孫である玲音を見て祖母は開口一番、「あー穢らわしい。血圧上がるわ」。よし、そのまま地獄へ逝ってよし。悪役らしくクソっぷりを発揮してくれます。
状況が掴めない玲音ですがそのお婆様がしっかり説明してくれます。玲音の母は東和人の玲音の父と駆け落ちして家を飛び出したそうです。
玲音の母親は娘をもの扱いするような人には従えないと反発します。その瞬間、お婆様のビンタが母親に直撃します。よし、次は俺が殴ってやるよ!お婆様!
まぁ、この後ちょっとした茶番があるのですが、ともかく強制的に家に帰されてしまった母親。
さらに、この出来事がキッカケで近所からも後ろ指を指されるようになり、逃げるように引っ越し。更には父親が病気にかかり、1日で全てを失った玲音。
流石にこれは可哀想だわと思いました。いや、マジなんなんだこの祖母。
孫を穢らわしいとか言った瞬間なぜか俺の堪忍袋の緒が切れました。腐ってもそんなこと言うな!と。
あと、このパターンだと祖父が「もうやめんか!」と言って祖母を叱りつける事が多いですが玲音の母親=自分の娘を羽交い締めしているので望み薄ですね。毒親だなこの2人。
それと同時に東和人とウェスト人の確執が相当に深いという事が徐々に明らかにされていっているように思います。
もう黒犬と白猫の確執にとどまらず今後はダリア学園以外の東和人とウェスト人のわだかまりの話がたくさん出てきそうですね。
それほど根深いものがある東和とウェストの問題が描かれていました。
玲音。母親奪還作戦
それでも母親を諦めきれない玲音。そりゃそうですよね。母親さえ取り戻せれば全てまた元どおりと休学届けを出してウェストに飛び込んだ玲音。これが休学の理由なのでした。
あのババァを説得する、もしくはババァの頭をかち割ると意気込むさらっと怖いことを言う玲音。家についてババァ登場。
悪人ならではのかたっぽのメガネが反射して見えないあのスタイルで、玲音の母親は公爵の家に嫁がせたと高らかに話す祖母。
さらに話は続きます。祖母の貴族の娘の使い方講座によると他の貴族と結婚させてより大きな権力を手に入れる事であって東和の和平ごっこをするためじゃないと揶揄します。
また、東和で暮らしていた事、東和人との間に子供がいる事は無かったことにしたそうです。なぜなら、その事はウェストで生きていくとしたら汚点になるからと言う理由でした。
友和と言いながら結局のところ何の解決にもなっていない東和とウェスト。2つの国は混ざってはいけない、白と黒にに分かれていた世界に戻すと玲音は誓ったのでした。
露壬雄の決意
玲音が変わったキッカケを知った露壬雄。玲音の抱えていた痛みや苦しみと決意の大きなと友和が不幸を生むと言うのは思いもしなかったので動揺が隠せません。
ペルシアと共に成し遂げようとしている事は間違っているのか?と苦悩します。と、甲斐が俺悔しいんだと露壬雄に話します。
ウェスト人が憎いとかそう言う話ではないようです。確かに憎んでいた時期もあったそうですが、ウェスト人でもいい人がいると言うことも知っています。
それは以前白猫のメンバー絡まれた甲斐をペルシアが庇ってくれたそうです。
あー!たしか白猫の寮に落書きしたかなんかして白猫の寮生に粛清さそうになった所をペルシアがきて場を収め、いつでもかかってきなさい!
って平和的に終わらせた時のあの子。詳しくはコミックで笑
では、何故甲斐は悔しいと思ったかと言うと復学して玲音は2人に「迷惑かけてごめん、僕さえいなければこんなヒドイ目にあう事なんてなかった」という趣旨の話をしたそうです。
それを聞いた甲斐と久里はいてくれてよかったと思うのに、ボクさえいなければ良かったと言って欲しくなかったそうです。
涙ながらに訴える兄弟を見ながら、確かに白と黒を分断すれば玲音のような不幸な子は生まれないかもしれないが、それでは玲音が幸せにならないと話す露壬雄。
更に分断なんてしたらハーフの玲音の居場所がなくなることを指摘し、戻すのではなく変えていく決意を新たにします。
東和人、ウェスト人、そのハーフだろうとみんなが幸せになれる世界を。
今の中途半端な和平ではない、玲音も幸せになれる世界を作る、そのためには選挙戦は負けられない!という感じで今回は終わります。
寄宿学校のジュリエット最新【83話】の感想
玲音の問題がしっかり浮き彫りになり、さらに東和やウェストにはまだ確執があるようで、露壬雄とペルシアは相当茨の道を歩かなければなりません。
今回気になったのは、玲音は母親が連れ去られてから一度も再会していないようなので、どこかのタイミングで一度再会するのではないかという事。
公爵に嫁いだという事なので、地位的には高い位の人になってしまったため敵として現れてしまうかもしれません。
あと、玲音が復学後に甲斐たちに話した事。あの口ぶりだと、玲音が原因で甲斐たちに迷惑がかかり、ヒドい目に遭わされているようにも捉えれます。
という事は、もしかすると玲音がハーフだという事や玲音の母親がウェスト人だという事を少なからず知っている人がいるのかもしれません。
なのであのような事を甲斐たちに話したのかもしれません。
玲音の秘密を知り、さらに強い意思を固めた露壬雄。いよいよ、選挙戦が始まろうとしています。
今回の話を含めて、今後どのような展開になっていくのでしょうか?次回もお楽しみに。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。