終電ちゃん第5巻のネタバレと感想!ハンカチの準備はできましたか?

今回は終電ちゃん5巻のネタバレと感想を書いていこうと思います。

 

 

前巻も色々な終電ちゃんが登場しましたし、様々な人間模様を映し出してくれました。

 

 

女性運転手の吉本が運転手になったきっかけや、寺岡の終電ちゃん追っかけシリーズ、新社会人、過酷な職場環境の実態など時には社会全体の話も描かれるこの作品です。

 

 

最近は擬人化作品も多いため、俺はあまり手をつけないようにしていたカテゴリーでしたが、この終電ちゃんは本当に面白いです。

 

 

毎巻出るのが楽しみなくらい待ち遠しにしています。それでは早速、終電ちゃん5巻のネタバレや感想を紹介していきます。

終電ちゃん第5巻のネタバレ 人情線 男がかけた1つの製品

 

ある男たちの物語が描かれています。この話の中心人物は魚津政道。音響機器会社の社長がヘッドホンで音楽を聴くとこから始まります。

 

 

40年近く前、魚津は新宿駅でウォークマンで音楽を聴いていました。

 

 

まだまだウォークマンの普及率はよくない状態でしたが、魚津は音楽が好きなため会社帰りに大好きなクラシックを聴いていました。

 

 

いくら呼んでもヘッドホンで聞こえず、返事をしないと嘆く終電ちゃんにウォークマンでいつでも音楽が聴けるという感動を伝える魚津。

 

 

と、もう1人、同じように終電ちゃんの言葉に耳を貸さない乗客がいました。

 

 

彼の名も上部友広。彼は魚津の15年ぶりに再会した中学の同級生だった。彼らは音楽のジャンルは違えど意気投合、昔はよく語り合った仲でした。

 

 

すっかり、ウォークマンの話で意気投合し、語り合った2人は5年後、上部が魚津を誘って音響機器の会社を立ち上げます。

 

 

彼らは世にで始めたばかりのイヤホンを自社で開発をします。そして、ついに自分たちが開発したイヤホンが作られました。

 

 

上部はこの製品に大満足。音の鮮やかさもなかなか良いし艶も申し分ない、音量と音域も実現できている。あくまで、この作りのイヤホンでは。

 

 

多分、この作りとなるとあまり作りはよくないでしょうね。魚津もこのイヤホンの出来は悪いと上部に説明しようとします。

 

 

たが、上部は安価なイヤホンを開発して多くの人に利用してもらいたかったのです。

 

 

自分がかつてウォークマンを体験した時に味わえた喜びや驚きをイヤホンで他の人とその感動を分かち合いたかったのです。

 

 

それに魚津と他社員は反対します。魚津たちは時間をかけてもっと良いものを作りたいと直談判しますが却下されます。

 

 

その後、上部と魚津たちに入ったヒビは大きくなり、魚津と社員2人はやめてしまいます。さらに遡ること10年、時は1994年になっていました。

 

 

魚津は自分でも会社を立ち上げました。魚津音響機器制作会社。ほどほどの音質とほどほどの音域の上部の会社、

 

 

上部サウンドと音にこだわる音マニアが愛用してる魚津音響、2人は自分達の信じたやり方で自分の道を歩んでいました。ここまでが魚津の回想シーンです。

 

 

ここからなぜ、冒頭で音楽を聴きながら終電を待っていたかって話になるのですが、実はこの日、魚津は上部の告別式に出席したそうです。

 

 

棺桶にはあの日のウォークマンとヘッドホンが置いてあり、昔を懐かしむために引っ張り出した魚津。

 

 

それを聞いた終電ちゃんはある日の上部の思い出話をします。20年ほど前、上部が接待で終電に乗るときの話です。

 

 

すっかり会社も軌道に乗り、誰でもイヤホンを使っていると先方が話をしていました。上部が最近いいイヤホンがあると先方にオススメしたのが魚津音響のイヤホンでした。

 

 

上部はイヤホンが普及した今、次に求められるのは音質だと熱弁し、魚津音響は大躍進すると太鼓判を押します。

 

 

それを聞いた魚津の周りには上部サウンドと魚津音響のイヤホンが。世界を変えると2人で誓った上部はもういない。魚津はホームでうなだれます。

 

 

寺岡線 〇〇をさがせ!キッズフェスタ

 

ちょっと魚津話が長すぎたのでさっと説明すると、京成電鉄のキッズフェスタに来た寺岡が終電ちゃんの記事を書くために終電ちゃんスタンプラリーを埋めていくって話です。

 

 

色々な終電ちゃんの出し物をながら、トラブルに巻き込まれながらも無事スタンプを集めた寺岡なのでした。

 

 

この回の見所は見開き2ページに出されたウォーリーを探せ!のような終電ちゃんたちを探せ!です。ウォーリーを見つけまくった俺にとっては赤子の手をひねるもん。

 

 

・・・五分で諦めました。続きが気になるので。

山下、愛の告白!?

 

山下と横山の恋バナ回ですね。前巻から着実にいい感じになっているはずの2人ですがそこまで距離が縮まった感じではない。

 

 

むしろ山下が他の人に優しくするから返ってヤキモチを焼く横山。そんなハッキリしない山下にイライラした年末。横山は実家に帰ります。

 

 

実家では母親に早く結婚をせがまれ、お見合いを誘われます。ですが、横山は山下に気があるのでうやむやにします。

 

 

実家に帰った横山は同級生と共に同窓会をします。周りの人達は結婚して子供もいるが、自分はまだ未婚。

 

 

そんな中、まだ未婚の同級生、川口大樹と終電が一緒になります。そこで川口は初詣に誘います。ですが、横山はそれを断ります。

 

 

家に帰った後、想い人に気持ちを伝えろと終電ちゃんにそそのかされて山下に電話します。

 

 

山下は偶然、会社の同僚と飲んでいて、根本という女性社員を介抱します。酔っ払った根本は山下に抱っこしてとせびり、それを横山が聞いてしまいます。

 

 

それを聞いた横山は母が誘ったお見合いを受けることにしました。その相手はなんと、川口だったのです。

 

 

川口とお見合いし、彼の結婚観や紳士的な一面を見て自分も川口と共に歩む将来を考える横山。でも、何かが引っかかる様子です。

 

 

その時、玄関のチャイムがなります。そこに現れたのは山下でした。山下は、電話した後、繋がらない横山を心配してきただけした。ただ、来ただけでした←2つの意味で注目。

 

 

山下はそのまま終電で帰ろうとします。横山も彼を追って終電でかえります。

 

 

ホームでこけた子供を心配する山下の優しさに惚れ直す横山。東京に帰った2人。横山が降りる駅で降ろさないように止める山下。次のページでなんと、

 

 

「結婚してください」

 

 

えぇーーーー!これには俺も驚きました。いきなり結婚かよ。とりあえず恋人からという条件で快諾する横山。そして、乗客全員に祝福される2人。

 

 

なんでも、終電によく乗る2人はみんなから有名人だったそうです。祝福ムードで賑やかな中央線の終電が運行されていきます。

 

 

感動線 雪に降られても負けない!三江線の終電ちゃん

 

三江線の終電ちゃんが登場します。三江線は島根県から広島県まで結ぶJR西日本の鉄道。これだけ書いてピンと来た方は鉄道マニアだと思います。

 

 

三江線はの終電ちゃんがマフラーにカイロ5個、頭には綿が入った帽子という完全防備で仕事を始めます。そこで、東京に出ていった幸広と再会します。

 

 

幸広は久しぶりの里帰りをしたのですが、何やら落とし物をした様子でした終電ちゃんが話を聞くとどうやら息子のお土産に記念スタンプを打った時刻表を無くしたようでした。

 

 

終電ちゃんは各駅で落とした時刻表を探して回ります。最近、利用客数が多くなり車両を増やしたり久しく見かけなかった客が来たりして忙しい終電ちゃん。

 

 

ですが、彼女は彼女の仕事をします。乗客を安全に届けるため、足が悪くて階段が登れないお客様を電車まで運んだり、時刻表探しもそうです。

 

 

そんな思いを駅ノートに書くお乗客の人たち。終電ちゃんは「たくさんの人に乗ってもらって幸せもんじゃ」と噛み締めて言います。

 

 

翌日、無事時刻表を見つけた終電ちゃんは幸広に時刻表を渡します。感謝を述べて時刻表を受け取りますが、その時刻表に書かれていたのは『最後の三江線ガイド』そうなんです。

 

 

三江線は廃線になってしまいます。そのラストランが後半に描かれます。三次から始まるラストラン。三次には終電ちゃんと三江線の最後の勇姿を見ようと大勢の人が駆けつけます。

 

 

行かないでと後ろ髪を引かれますが、みんなを終電に乗せないといけないかと三次を後にします。

 

 

三江線の最終電車は大いに賑わいます。周辺地域の人々からお祝いの花をもらい電車の中も満員に近づきます。

 

 

さらにはテレビ局まできて中継をつなぐほどの事態になり、少し混乱します。普通に使う人もいるため、この状況では全員乗せることができません。

 

 

しかし、観光で来た人が降車します。地元の利用者に使ってもらうためです。

 

 

終電ちゃんは皆んなを無事終着駅に連れていけないと心を痛めますが、地元の人が車を出して観光客を乗せて観光客と一緒に終着駅に向かいます。

 

 

終電ちゃんへの今までの恩返しだったのです。河川沿いを通る三江線は水害被害が多く、終電ちゃんは何度も住民と立ち上がり、その壁を乗り越えて来ました。

 

 

終電ちゃんが住民のため地道にやって来たことが目に見えない形で後押ししているのです。まずい。涙で画面が見えない

 

 

無事、終着駅の江津についた終電ちゃん。みんなと写真を撮ったりして最後の別れを惜しみます。

 

 

最後に今までの感謝を込めて電車の上で感謝の気持ちを述べます。そして、車庫へと向かう終電ちゃんと運転士。お互いの労をねぎらう終電ちゃんと運転士。

 

 

「(運転士の)おかげで最後まで仕事をまっとうできた、ありがとう」と言って、運転士が振り返るとそこにいた終電ちゃんはもうどこにもいませんでした。

 

 

終電ちゃんはどこに行ったか分かりません。それでも、乗客の心のどこかにいるという終わり方でした。

 

 

最後の1ページは終電ちゃんと最後に撮った写真と周りにはメッセージが。まずい、隣に座ってる人が俺が泣いてるから変な目で見てくる。

 

 

終電ちゃん第5巻の感想

 

以上が今回の終電ちゃんのネタバレでした。今回も胸アツな話が多かったです。個人的にはやはり、イヤホンの話と三江線の話ですね。

 

 

イヤホンの話のあのオチの形は好きですね。男同士の仕事への情熱と知らぬ間に恩恵を受けていたっていう話はどんな話でいいですね。この2つは最強です・

 

 

あと廃線の終電ちゃん。ちょうど考察していたんですよ。終電ちゃんて廃線になったらどうなるんだろうって。

 

 

そうしたらこの話が書かれていて、まさか消えてしまうのー!みたいな衝撃でした。いや、大人になっても泣きますね。泣き活です。

 

 

でも、人間は無くなって初めて気付く愚かな生き物なんで、今後も1つ1つの出来事を大切にしていきたいです。終電ちゃんという漫画は終電がないことを祈っています。

 

 

以上、終電ちゃん5巻のネタバレと感想です。次回6巻は秋頃発売予定です。楽しみに待っています。最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。